演技とか音楽とかそういうものに対して思ったこと

演技について思ったこと



演技にはまず色んな種類があって
それでも大きく分けると
「憑依型」「役を自分に寄せる型」
「自分を役に寄せる型」「その場の空気に馴染むやり方」がある。




テレビに出てる俳優さんは
「憑依型」「自分を役に寄せる型」
が多い気がする。これらのタイプは役をしている間実生活にも影響が出やすいタイプ



反対に「自分を役に寄せる型」や「その場の空気にに馴染むやり方」は実生活に影響がそこまで出ない代わりに演技をする時の切り替えが上手いタイプ。



どのタイプにも言えるのはその人の演技のやり方があって、その人のやり方があること。
作品にナチュラルに馴染む人もいればスパイスみたいな感じで癖を入れられる人もいる



視聴者側にもナチュラルな演技が好きな人とスパイスのような演技が好きな人、様々な人がいる。

演技をする側、演技を見る側にも相性があってその相性が合わないと見ている側は「この演者は上手くない!」と言い出すこともある。



でもそれは違う。
演技の上手い下手は誰かによって確定できるものでは無い。前にも書いたように「人によって演技のやり方が違う」「見る人によっても好みが違う」それだけなのである。

でも人って自分の好みに合わないと、それに対して文句を言いがちだ。商品にしろ音楽にしろ演技にしろ、それは人間の原理なのかもしれない。




音楽の話をしてみよう。

音楽こそ人の好みが顕著に現れる分野だ
ロックが好きな人バラードが好きな人POPが好きな人色々いるだろう。

好きな音楽の種類と好きな歌い方って割と比例していると思うんだ。この人の歌い方は好きだけどこの人の歌い方は苦手。そういうのはよく見かける。
ここで話が終わればいいのだが人間っていうのは強欲で、この人の歌い方は苦手を通り越して「この人は歌が下手」と言っていたりすることもある。まぁ確かに音楽は演技と違って音程というものがあるし一概に好みだけとは言えないのかもしれない。


けれども、だ。対プロへの言葉なら別だと私は思う。プロだったらその専門の人が近くにいるはずで、ファン思う何倍も専門的なことを伝えているかもしれない。


下手だ、苦手だ。そう思うのは勝手だ。
でもあまりにも表現を考えない言葉選びをしている人をたまに見かけて悲しくなる。


自分の好みに合わないだけで、他の人には合うのかもしれない。逆に他の人が嫌いなものが自分にとっては刺さるものなのかもしれない。
演技も音楽も芸術のひとつであって、人の好みに左右されやすい。
けれどもそれはあなたの好みであって、あなた以外の好みがあることを忘れてはいけない。



何が言いたいって、受け取り手が芸術を下手だと揶揄すること自体が無駄だということ。有名な話だとゴッホ辺りがそうだろうか。彼は生きている時に周りに「絵が下手だ」と言われ続けてきた。けれども今はどうだろう。彼の絵を好きだという人が、彼は絵が上手いという人が結構いる。



所詮芸術ってそれくらいのものなのである。
それくらいのものであっても、その芸術におけるファンに対しての精神的影響はかなりある。好きな演技を見て、好きな音楽を聞いて、好きな絵を見る。それだけで人は満たされる。



苦手でも下手だと思うのも勝手だ
けれどもあなたが苦手だ下手だと発言したものについても好きな人がいるということを忘れてはいけない。